Love Affair

今はどこもかしこも不倫が花盛り。ひと昔前までは妻の浮気なんて、一般的には金曜夜のドラマの世界。それが、どうしたことだろう、どの奥様方も「主役は私よ」と言わんばかりに不倫に対して抵抗がなくなってしまった。「失楽園」の主婦層における熱狂的な盛り上がりを持ち出すまでもなく、どの主婦にも存在する潜在的な欲望に火が付いてしまったってところだろうか。
赤信号みんなで渡れば的な安心感も手伝って、人妻たちが一斉に走り出せば、もはや、ブレーキはないも同然。トップギアで走り続ける淫乱人妻と楽しまない手はない。人妻は回りを見渡せばゴロゴロいるはずだ。まずは身近なところから攻めてみるしかないだろう。

1.秘書

片平みゆきという二八才になるちょっと冷たい表情をした秘書が入社してきたのは九月の終わり頃。私も小さい会社ながら、秘書を二名使って、仕事をやりくりしていた。どうせ一緒に仕事をするなら、若いカワイコちゃんが良いにきまっている。採用するかどうかは、いたってシンプルだ。200パーセント女性の容姿だけで選んでいる。どこの会社だって男が人事をやっていれば似たり寄ったりの状況に違いない。ともあれ、片平みゆきについてはすでに結婚しているのが気に触ったが、まあルックス、特に足のラインに、そそるものがあったので即採用OKとした。
私はみゆきを面接したときから、すでに何かが起きる気配を感じていた。どうしたら、まず二人だけの時間を作ることが出来るのか検討するのが日々仕事をしながらの楽しみにもなっていた。今時の若い女は回りくどい言い方をするより、短刀直入にずばりと伝えた方が効果がある。みゆきの履歴書をこっそりと見返してみると、誕生日は10月10日となっていた。私は密かにほくそ笑んだ。これでみゆきはもらったと…..誕生日までに後二週間も余裕がある。残業で私とみゆきだけが残った時、雑談の中で聞いてみた。
「みゆきの誕生日はいつなんだい?」
「えっ、どうして? 実はもうすぐなんですけど、今年もどうせ誰も祝ってなんかくれないわ。誕生日だってことすら主人は覚えていないのだから…」
しょんぼりと寂しそうな顔を見せるみゆきの言葉に嘘はないはず。
「そんなことはないだろう。優しい旦那さんが、きっとプレゼントを買って、その夜は、ばっちりサービスしてくれるんだろう?」
「やだー。そういう話は….社長ったら、今、変なこと想像したでしょ? 結婚して三年も経てばもうごぶさたよ。」
といいながら、僅かに頬を染め俯くみゆき。
この場でシンクロナイズ出来たら、どんなにいいだろうとあらぬ妄想が頭を掠めたが、ここはひとまず我慢のしどころだ。
「映画が好きだっていったね。ニコラス・ケイジの新作、シティ・オブ・エンジェルでも観に行こう !」
「本当ですか。私もあの映画すごく観たかったんです。メグ・ライアン大好きだし–」
丸の内ピカデリーの暗がりの中で、みゆきの手を恐る恐る触ってみると避ける風でもなくじっとしている。丁度映画もクライマックス、画面に見入っているみゆきの左腿を肉色のパンストの上からそっと撫でた。その日は、ジーンズ生地のミニスカート。足のきれいなみゆきは、自らの足をこれでもかとこれでもかとアピールするかのように挑発的な姿で出社することが多かった。
(ああ。この足に頬ずりながらと何度一人で慰めたことか。妄想の中で思い描いた、あのみゆきの足に今私は確実に触れている!)特にイヤがらないみゆきの反応に一段と強気となり、さらに左手中指を太股の内側に移動させ、そのスベスベした感触に浸っていた。すでに私のコブラも鎌首を持ち上げ口からは白い涎を垂れ流し、獲物にかぶりつかんばかりの体制を整えていた。中指が、とうとう、みゆきの花芯まで到達していた。こんもりと盛り上がって、なだらかでふくよかなその丘はそこだけ温度も湿度も臨界状態。
(この下にみゆきの上品な観音様がお隠れになっている。早く拝ましてくれ、そして朝まで癒してくれ!ここがもうどしゃぶり台風になっているのは、わかっているぞ!)
私が、映画館の中という場所もわきまえずになおもパンストを引き下げようとすると、みゆきは初めて薬指に結婚指輪のある左手で、私の左手の侵入を遮った。みゆきの顔を見ると潤んだ瞳が、「こんな場所ではイヤよ。」と囁いた。
映画の最終回が終わり、あたりを見回すと、既に指定席には二人だけ。みゆきと一緒に席をたった瞬間、肩と肩が触れ合い、そのまま体を強く抱き寄せ、唇を強く吸った。みゆきも、映画のヒロイン、メグライアンに負けず劣らずの強烈に舌を絡めてくる。みゆきの肩越しに掃除のおばちゃんが、やれやれという顔付でこちらを覗いていたが、全く気にせず、みゆきの甘い唾液を吸い続けた。
(きっと自分が映画のようなロマンスの主役にでもなった気分でいるのだろう。夢は少しでも長く見させてあげたい。醒ませてしまったら負けだ。みゆきの観音様に辿りつくまでに彼女のハートのドキドキを止めてしまったら、全てはジ・エンド!女はロマンスの為なら、命だって投げ出す得体の知れない生き物!)
新橋第一ホテルの一室に入ると、みゆきは少し落ち着きを取り戻し、
「社長、きょうは私、こんなつもりじゃなかったのに・・・」
「最初に会ったその時から、全部欲しいって、想っていた。」
部屋の入り口で、もじもじと躊躇しているみゆきに再度舌を絡めながら濃厚な接吻をした。胸の上から、つんと上を向いた乳房を鷲掴みにし、服を剥がそうとすると、
「今お風呂の準備をしますわ。このままじゃ恥ずかしい。最初でしょ・・」
「みゆき、風呂もシャワーもダメだよ。すぐに欲しい!」
私は、みゆきの背中を押しながら、ベッドへ行き、シーツをパーッとはぎ取ると、そこへ丁寧に体を横たえた。
「社長、私いけない女なの? 映画館の中でずっと感じてた、あなたの指で・・」
「もう、社長なんて呼ぶのはやめてくれ。達也と呼んでくれればいいよ。」
「達也さん! 私も欲しい!」
私はみゆきの体を反転させるとランジェリーを一気に投げ捨てた。ショーツの横の紐の部分が超細いタイプの刺繍入り、予想通り、すでに下着のセンター部分は防波堤が決壊していたものだ。
(上下がセットになっている黒の高級ランジェリーは、こんな状況を予測して、一番のお気に入りを身に付けて来たに違いない。全く人妻ってやつは、興奮させてくれる! どこかにいる旦那さん、奥さんをいただきま〜す。)
私は、みゆきのお尻に無数のキスの雨を降らした後、再度体を反転させ、いきなり、交わった。
「あっ! それだけはダメ! それはシャワーをしないと駄目だってば・・」
私はさらに、本能の赴くままに彼女の態勢を自由自在に操った挙句、みゆきが疲れないように腰に枕をあてがい、観音様の全景が全て見渡せるようにした。
「みゆき、どうしたの?ここに台風でも来ちゃったのか? もうこんなに洪水になっちゃって!」
「達也さん、もう、見ないで! ああー、お願いです。こんなことまで! 恥ずかしくて死にそう!」
私は、果てる前にずぶぬれ状態のみゆきのパラダイスを一度テイシュで軽くふき取り、締め付け具合を味わい易いようにした。そして、野良犬同士が交尾するが如く、シーツを掻き毟るみゆきの表情を後ろから眺めながら、全ての熱いパッションを彼女の体内に注入させていた。

2. デパートガール
滅多にないことであるが、妻の用事でぶらぶらと川口駅前にあるそごうデパートに付き合わされた時のことだ。4階にある婦人物の洋服売場。「ミス芦田」の服がどうしても欲しいなんて言いだした妻の試着を待っている時のこと。あれこれと服をとっかえひっかえ勧めていたのが鈴木美智子だった。よくみればレースクイーン並の愛くるしい顔。そして、しなやかな足、張り裂けそうなぐらい張りつめている胸は思わず、豊満なオッパイを彷彿させるに十分であった。不幸にも、彼女が寸法取りし直しを掛けた服が後日、受け取ってみると妻のサイズには全く合わない無惨な姿。早速クレームなら任せておけと、担当者の鈴木美智子のところへ、
「妻が大変怒ってましてね。せっかくのパーティに、着ていくものがないって、大変だったよ。」
「えっ!もっ、申し訳ございません! 私一体、どうやって、お詫びすれば良いのでしょうか!」
「後で、うちのも来るから、仕事が終わったら駅前の大時計の下で待っていてください!」
(約束の八時半に小走りに走ってくる美智子の姿が見えた。ごめんね美智子ちゃん、連れは本当はそんなに怒っていないし、本当は私がお前に会いたくなっただけなんだよ。)
「妻は、急用で来れなくなったんだ。取り敢えずどこかで話そう…」
美智子はずっと上司から、叱られてすっかりしょげていた。強引にイタリアレストランで赤ワインを勧めると、少し落ち着いてきたようだ。
「もう失敗しちゃったことはしょうがないよ。私の方から女房にはうまく言っておくから、心配しなくていいよ。」
「ありがとうございます。それを聞いてほっとしました。でもお洋服の返金だけさせて下さい。」
「そんなのいいんだよ。でも少しだけ、お酒飲んだり付き合ってよ。ところで美智子さんはもう結婚してるの?」
「はい。実は二カ月前にしたばかり。私まだ24才で一人でも良かったのに。両親が見合いしろっていうから・・」
「へえー。新婚さんなんだ。じゃそんなにゆっくりもしてられないね。」
「今日は大丈夫です。主人は大阪へ出張だし、またきっと他の女性と・・」
「何か、ワケありみたいだね」
美智子と私が、ワインを一本開ける頃、新婚早々、美智子の旦那が前の女と復活したとかの話を延々をきかされるハメに……悲しみからか美智子は目に涙を貯めていた。私は店を出るとタクシーを止め、美智子の手をつかんで乗せた。行き先は、西川口のラブホ街だ。
「どこへ?」
怪訝そうな表情を封じ込めるように、接吻をしてやると、低く、
「ああー。いけないわ。奥様がいらっしゃるのに」と呻くかぼそい声が聞こえた。
運転手の視線を気にするように、ミラーを覗きこみながらも、私が抱き寄せた手を払いのけようとはしなかった。ラブホテルに入るなり、我に返ったような表情で、
「お願いです。達也様、これっきりと、約束して下さい。私も困っていたところを助けて頂いて、とても言いずらいのですが、たとえ浮気されてもまだ主人を愛しています。だから、こんなことが、もし・・」
私は美智子が話終わる前にピンクの唇を手で封じ、そしてキスをしてやった。感触の良い生地の下着の中に手を入れ、中指で彼女の花弁の中央部に触れると、ねちょねちょになったジュースが指に絡みついてくるほどの仕上がり具合だ。
(何が主人を愛しているだ! ホテルまで付いてきて、つべこべいうんじゃない。こんなぶりっ子して澄ました女は、ちょっとお仕置きしてやれ!)
私は、彼女の純白なブラウスをひきちぎるように脱がせると、パンストとパンティを丸毎一緒に剥ぎ取った。丸まった下着を手に取り一カ所が体液で汚れているのを指摘すると、
「あっ!お願い返して!」
と真っ赤な顔をして、私の手から、すぐに奪い取ってしまったものだ。さらに、私が彼女自身に舌を這わせようとすると、ほんのりと匂いがしたので、
「新婚の奥さんなら、ここらへんは、いつもキレイに手入れをしておかないと、旦那だってヤル気なくしちゃうんじゃない。一体何だい、この淫靡な香りは?」
「そっそんな! 私はいつだって・・」
「さあ、私のこれをきれいにしてもらおうか。いつも旦那にしているようにさ。」
「いいえ、私そういうのは全く不慣れでダメなんです。主人も要求しませんし・・」
とは言いつつもそこは人妻、私のいきりたった男性自身を手でしごき、シックスナインの形に持っていくといつのまにか、唾液を垂らしながらも、口いっぱいに頬ばり、頰を激しく上下させていた。私はお仕置きの最後の留めとばかりに、彼女を立たせたまま、後方の蕾にいきなり人差し指を出し入れさせ、新婚妻の淫らな泉の中で溶岩を一滴の残らず放出した。

3. 看護婦
私もいつの間にか中年、尿酸値が高いだの大腸にポリープが出来ているだのと医者にあれこれ指摘された結果、ポリープを切ることになった。経験者であればすぐにピンとくるであろうが大腸関係の検査や手術に、やたらと付きまとうのが浣腸である。私は病院に行く度に毎回二本ほど浣腸された。以後の数分間は、地獄のもがきをしなくてはならない、大変苦しいもの。30代始めのベテラン看護婦の島田慶子さんは、涼しい顔して、「はい、これからお浣腸をしますからね。最低5分間はガマンして出しちゃダメですよ。」なんて優しいのだが、私をベッドに横たえ情けない姿にすると浣腸液を肛門にブスリと一気に注入し容赦ない見事な腕前。30秒も経たずに早くもギブアップ、腹の中をまるで台風が渦を巻いてグルグルしているような感じとなり、トイレに駆け込もうとすると、
「まだだめですよ。全然ガマンしてないじゃないですか。お腹の中をスッキリさせないと検査は出来ませんからね。」
という。その時は精神的余裕もなくただ反射的に慶子さんの手を掴んでトイレの方角に。私は今にも爆発しそうな腹の苦しみに慶子さんに哀願した、
「こんな強烈な苦しみは初めてだ。気絶しそうなぐらい苦しい!お願いだから、手を握ったままそばにいてくれないか。」
洋式トイレの鍵をカチャリと締めるやいなや
私は電光石火の如く患者用の浴衣を脱ぎ捨て、腹の中の苦しみを暴発させていた。
慶子さんは、黙って手を握られたまま私を心配そうな目で見ている。ひとしきり嵐が過ぎ去り、落ちついて我に帰ると、あのトイレの狭いところに二人でいるのが、ひどく現実離れした気分に私をさせていた。
「こんな恥ずかしいところ見られたのは初めてだ。全部見られちゃったな—」
「何を言ってるんですか。私は慣れているから平気ですよ。さあ、少しベッドで休んで下さい。」
と言って水を流すレバーを静かに引いてくれた。狭い空間でスッポンポンの私の体と白衣の慶子さんがこすれ合う。私自身がかすかに反応した。病室に戻ると、
「体の調子が良くなったら、一緒に飲まないか。」
と思い切って誘ってみた。
「主人がとてもヤキモチ焼きで厳しいの。あまり期待しないでね。」
と振り返る慶子さんの後ろ姿にはっきりと欲情している私がいた。
慶子さんは32才になったばかりで足のラインは今一つであるが、天を仰ぐようなツンと張った胸がボリュームたっぷり。会うまでの数日間、慶子さんを想いながら、何度も一人昇天した。彼女が遅番明けで翌日が非番だという日の夜8時、東銀座で待ち合わせた。会うなり、突然、
「今晩は、そんな遅くまでは無理よ。それに達也さんは、まだ病人だってこと、忘れちゃだめよ!」
なんて、いきなり牽制してきた。それでも歩きながら腕を絡ませてくる大胆な女性だ。
銀座東急ホテルの地下にあるバー「東」で食事とマティーニを二杯づつ飲むと、
「あらもう10時を回っているわ。もう主人が帰っている頃。大変、大変!」
「もう少しだけだよ。」
「本当に達也さんは、わがままね….」
(私は、すでに気が付いていた、彼女が私の下半身自身を入院していた時から、ちろちろと盗み見ているのを!この時間に男といて、帰ろうかどうかともったいぶっているのは、早く部屋に連れていってと言っているようなものだ!)
私は予め仕込んでおいた銀座東急のダブルの部屋へ難なく彼女を引き込んでいた。
(こんなところが熟女のいい所、部屋に入るのにわざとらしくイヤイヤしたりしないところがいい。)
「達也さん、私は、男の人にに奉仕するのが好きなの。」
「えっ、どういうこと?」
慶子は、その場に屈んで丁寧にズボンを脱がせてくれると、シワがつかないようにと、ハンガーにきちんとかけてくれた。その後ろ姿になぜが無性に欲情し、背後から、抱きすくめると、
「せっかちなのはだめ・・」
なんて優しくいなしてくれる、すっかり彼女のペースになっているのがもどかしくもあった。それでも、慶子のなすがままになるのも悪くはないと考えているもう一人の自分がそこにいた。
「さあ、ベッドの上でうつ伏せになって。」
私はまるでサウナでマッサージでも受けるかのような錯覚に一瞬陥ったが、慶子の気の向くままにするようにした。慶子は、私の背中から尻にかけて、舌を使って、なめくじが這うかのようにゆっくりと舌を這わせ始めていた。慶子の舌が、私の菊紋にきた時に、どうなるのかドキドキしていると、躊躇することなく舌先を乱入させてきたではないか!
(おお!こんなことまでしてくれるなんて・・もういい。いやもっとだ。あっ、私の乳首を後ろから、強くつまみ始める。もう、だめだ。なんとしたことだろう。このまま、挿入前にイッてしまうぐらい舌入れと慶子の指による男根しごきで不覚にも既に参っていた。)
今度は、私の尻穴に指を入れたままの尺八演奏だ。顔の上げ下げのリズムの取り方、口のすぼめ方、唾液のまとわせ方、どれも一流ソープ嬢顔負けの高度な技術に思えた。
「熱いのが欲しい。」
慶子は私の上に馬乗りなるといきなりエンジンをフル回転させるかのように、腰を上げ下げさせていた。私は何度もふんばろうと試みたが、あえなく欲情の分身を慶子の暖かいさざえ貝の中でまき散らせていた。

上品な人妻、ブリッコの人妻、性技に長けた献身的な人妻・・・・
旦那は長期に渡る不景気日本の中、悪戦苦闘しているというのに、そんな事は何所吹く風….
どのラブホテル街を歩いても、塀の向こう側から、熟れた人妻の喘ぎ声が聞こえてきそうだ。