End of Chinese Art Market

2015春

いつかはこんな状況が起きるとは容易に予測可能ではあったが、市場は一気に崩壊したというより徐々にメルトダウンしていったというべきか。中国美術市場などと言っても所詮はにわか成金やら、地方からゴールドラッシュの噂を聞きつけ一攫千金を夢見た転売族の宴に過ぎず急成長した土俵が過去何度かのジェットコースター的な上がり下がりを繰り返した挙句、破裂したに過ぎない。斎白石、張大千、呉昌碩と宝探しに狂奔した人達の顔が思い浮かんでは消えていく。転売の効かない贋作というババを引いてしまった自称コレクター乃至バイヤーはどのような身の振り方をするのか知る由もない。所詮博打場における勝ち逃げなど、到底あり得ない。